基本の5タイプ

Basic 5 types

腕時計は単に時刻や日付だけを知らせてくれるものではなく、一定の経過時間を計測するクロノグラフや、回転ベゼルを装備し、高い防水性を持ったダイバーズウォッチ、世界主要都市の現在時刻を知らせてくれるワールドタイムウォッチなど、様々な付加機能を搭載したモデルが存在する。その中でも、ロレックス基本の5タイプをここに紹介する。

基本の5タイプ

クロノグラフ

クロノグラフ

機能美溢れる意匠が男心を刺激する

クロノグラフの誕生に関しては諸説あるが、腕時計のクロノグラフは第1次世界大戦の最中である1900年代の前半にブライトリングによって開発されたといわれている。

その後、第2次世界大戦を経て航空網が発達することでクロノグラフも進化。速度や燃料消費の計算ができるタキメーターや回転計算尺を装備した、現代に通じるクロノグラフができあがる。

今となっては実際にクロノグラフを使用する機会はほとんどないが、インダイヤルを配したメカニカルな文字盤など、いかにも機械式腕時計らしい意匠は唯一無二。

メカ好きの男心を刺激し、圧倒的な人気を誇っており、機構自体が複雑なため、通常の3針モデルやダイバーズよりもやや価格が高い。

クロノグラフの特徴

クロノグラフ針

クロノグラフ針 一見すると秒針に間違えそうだが、スタートボタンを押すことで作動し計測を始める。

スタート/ストップボタン

スタート/ストップボタン このボタンを一度押すことによって、クロノグラフ針が作動し秒単位で計測を始め、もう1度押すと計測をストップさせる。

リューズ

リューズ クロノグラフモデルに限らず、腕時計のほとんどはこれによって時刻やカレンダーの調整を行う。防水性を考慮したモデルの場合は、機密性に優れたねじ込み式リューズを採用している。

リセットボタン

リセットボタンクロノグラフ針はもちろん、積算計などの針も初期状態に戻す場合に使用するボタン。1度押すだけでリセット完了。

タキメーター

タキメーター 車など移動する物体の平均時速や1時間あたりの生産量を算出できるスケール。モデルによっては搭載していないものもある。

30分積算計

30分積算計 クロノグラフ針がスタートしてからの経過分数を表示するもので60秒ことに1日盛り進み最大30分まで計測可能。

12時間積算計

12時間積算計 30分積算計と連動して動き、クロノグラフ針がスタートしてから60分ごとに1目盛り進み、最大12時間計測が可能。

3針モデル

3針モデル

機械式腕時計のスタンダードモデル

見た目のインパクトでクロノグラフやGMT、ワールドタイマーなどに目が行きがちだが、やはり機械式腕時計の基本は時針、分針、秒針を搭載したスタンダードな3針モデル。何年経っても飽きのこないクオリティの高いモデルが多く、シンプルだからこそ、逆にロレックスの個性が高い次元で表現されている。

基本になるデザインは主に2種類。最も一般的な時針、分針、秒針を搭載したタイプと、秒針をなくした2針タイプだ。あまり見かけることの少ない2針は、3針に比べてもさらにすっきりとした印象が強いので、デザインを重視したファッションブランドの時計や、高級な宝飾時計に見られることが多い。

また、3針や2針のモデルは、デザインがシンプルなぶん、インデックスや針のデザインにこだわりがある場合が多く、さまざまなデザインのインデックスや針が使用されている。

オン、オフを問わず、いろいろなシチュエーションに使用できるので、カジュアル感の強いスポーツモデルとは別に1本は必ず持っていたいアイテムだ。

3針モデルの特徴

ブレスレット

ブレスレット ブレスレットのデザインも時計を選ぶときに重要視されているポイント。つけ心地や素材感などを見極めて選ぼう

分針

分針 文字盤上で分を表示している針。別名、長針とも呼ばれる。12時位置を起点に、60分で文字盤を1周する

リューズ

リューズ 時刻調整を行うためのパーツだが、手巻きではゼンマイの巻き上げも行う。また、ノーマルタイプと防水性の高いねじ込み式に大別できる

インデックス

インデックス 文字盤上で時間や分を表示する文字のこと。フリント式や立体的なパーツを使用したアップライト式などがある。

ダイバーズ

ダイバーズ

実用性の高さでは断トツのナンバーワン

ダイバーズウォッチは一般的に200メートル以上の防水性能を持つことが前提。逆回転防止機能の付いた回転ベゼルを搭載し、水の侵入を防ぐねじ込み式リューズを装備しているタイプが最もベーシックなモデルとして知られている。

スポーツでダイビングを楽しむ人向けのものから、ロレックスのシードゥエラーのように1220メートルという驚異的な防水性能をもつプロ仕様のモデルまで幅広いアイテムがリリースされている。

シードゥエラーのレベルまでくると正直いって、オーバースペックといわざるをえないが、水圧や衝撃に耐えるように設計された頑強なケース構造や、光の少ない海中でも抜群の視認性を誇る文字盤の意匠は、水中はもちろん日常生活においても非常に実用性が高い。また、余計な装飾を排除した、機能的でスポーティーなデザインもダイバーズウォッチの魅力のひとつ。もちろん、オン、オフを問わずにどんなシチュエーションでも着用できるのも魅力。

ダイバーズウォッチの特徴

ヘリウムガスエスケープバルブ

減圧症を回避するために行われる飽和潜水の際、空気に混合されるヘリウムガスが時計内部に侵入し、浮上するときにケース内部で膨張して破裂することを避けるための装置。膨張したヘリウムガスを外に排出できる。

逆回転防止機能付き回転ベゼル

逆回転防止機能付き回転ベゼル12時位置にある三角とドット目盛りを現在時刻(分針の位置)に位置移動させることで、潜水時間を計測することができるベゼル。潜水時間の計測は酸素ボンベのエア残量に直接的に影響するので、ベゼルが動いてしまい、潜水時間の計測を誤認しないために右回転ができないような仕組みになっている。

GMTモデル

GMTマスターⅡ

海外出張や旅行時に大活躍する便利な機構

GMTモデルとは、専用のGMT針を使用して第2時間帯を表示する機構を搭載したモデルのこと。 一度、時差を確認してGMT針で第2時間帯をセットすれば、通常の時分針と連動して常に現在時刻を表示してくれるので、海外に渡航した際に非常に便利。本国との連絡を取るときや、日本で海外との連絡をとる場合などに大活躍してくれる。

国と国が地続きで、電車での移動で時差が変わることもある海外に比べると、さすがに日本での使用頻度は低いかもしれないが、インターネットにより海外とのやりとりが増えた現代では、意外に重宝する機能といえるだろう。

GMTの特徴

リューズ兼GMT針作動用ボタン

リューズ兼GMT針作動用ボタン 通常の腕時計と同じように、時分針を動かして時刻を設定するために使用する。ただし、このモデルの場合は文字列周にある第2時間帯の24時間表示を表示するためのGMT針を、時分針とは別に単独で動かすのにも使用する。

第2時間帯24時間表示目盛り

第2時間帯24時間表示目盛り その名のとおり、文字盤上にある通常の時刻表示目盛りとは異なり2つめの時刻を表示するための目盛り。文字盤外周に設置されたタイプのほかに、ベセルを使用して第2時間帯の24時間表示を行うモデルも多い。

GMT針

GMT針 文字盤センターにある時分針とは異なり、2つめの時刻を表示するための針。一般的に通常の時分針よりも目立つようにデザインされることが多く、針の色が違っていたり、先端にドットや矢印が付いていたりする。

カレンダーモデル

デイデイト

カレンダーは身近で最も実用性の高い機能

カレンダー機能の一番スタンダードなものは、文字盤上に日付表示用の小窓を搭載し、日付を記載したディスクで表示するタイプ。現在ではとんどのモデルに搭載されているため、ともすれば見逃してしまいそうな機能だが、実際に日常生活で使用してみると意外なほど役に立つ縁の下の力持ち的な機能。何か書類に日付を記入するときなど、この機能があるとすぐに日付が確認できてかなり便利。

さらに機能を進化させ、日付と曜日を表示するデイデイト搭載モデルであれば、なお便利なことは間違いない。また、日付と曜日表示にさらに月表示機能を加え、月、曜日、日付を文字盤上で同時に表示することができるトリプルカレンダーモデルもある。このトリプルカレンダーに関しては、実用性の高さという点もさることながら、機械式腕時計ならではの複雑でメカニカルな文字盤のデザインも大きな魅力となっている。

意外に種類が豊富な日付の表示方法

日付を小窓で表示する単純な機構だが、3針、ダイバーズ、クロノグラフと、腕時計の種類によって微妙にデザインや配置が異なっている。気に留めて見ると意外な発見があるかもしれない。

カレンダー付きモデルの特徴

サイクロップレンズ

サイクロップレンズ 1960年代の中期に登場した、Ref.1680のサブマリーナに初めて搭載されたサイクロップレンズ。日付け表示を拡大して視認性を強化している

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