将来中古品でも価格が上がっていく傾向なので、しっかりとオーバーホールしよう

Since the price tends to rise even in the future secondhand goods, let's firmly overhaul

ここ数年、ロレックスの実勢相場は右肩上がりを続けている。最近ではそれに伴い、中古品の価格も上昇している。手持ちのロレックスもしっかりと定期的にオーバーホールを行い将来買取ってもらう場合でも高い価格がつくようにしたい。

将来中古品でも価格が上がっていく傾向なので、しっかりとオーバーホールしよう

ロレックスの価格は年々上昇している

ロレックスの価格は年々高まっており、特に並行品は高騰と言えるレベルに達している。実際、ロレックスの並行輸入相場の高騰はいまに始まったことではなく、2012年より常に上昇傾向だった。

例えばサブマリーナデイト並行品は、2012年時点の実勢相場が約59万円だったのに対し、2019年の段階では約132万円と、品質が上がったり使っている素材が向上したりという要因はあるものの、6年間で倍近くに跳ね上がっている。デイトナに至っては倍以上の価格になっている。もちろんここで紹介しているモデル以外も軒並み値段は上昇している。

2012年と2019年の並行品相場比較

  2012年 2019年
エクスプローラーⅠ Ref.214270 42万 Ref.214270 88.8万
サブマリーナデイト Ref.116610 59万 Ref.116610LN 132.8万
GMTマスターⅡ Ref.116710 56万 Ref.116710BLNR 170.8万
デイトナ Ref.116520 102万 Ref.116500LN 289.8万

 ※価格はクオーク2019/11時点の金額

以前は円の暴落がロレックス価格上昇の要因

2012年以降に並行輸入品のロレックス価格が高騰しているが、それは並行輸入品の販売価格は為替に大きく影響されやすく、円の暴落がロレックス価格の高騰につながったという明確な理由があった。

時計の相場を左右する主な要因

主要通貨の為替変動 需要と供給のバランス
並行輸入品は仕入れ時の為替レートが販売価格に直結する。特にユーロ、ドル、スイスフランなどの主要通貨の対円為替に変動があった場合、実勢相場も変動する可能性が高い。 高級ブランド時計だけではないが商品は一般的に需要が高ければ相場は上がるし、反対に供給が多すぎると相場は下がる。

為替が安定しても価格は上昇

円高傾向が進んだ2016年夏頃は、並行品の価格も若干値下がりした。

そして2017年、為替が比較的安定し他ブランドでは実勢相場が横ばいもしくは微増に留まっていた。その一方でロレックスの並行品価格のみ上がり続けた。

この頃からデイトナサブマリーデイトといった人気モデルだけでなく、GMTマスター2エクスプローラーなどのスポーツモデルはほぼ全般で並行品の価格が国内定価を上回るようになるという状況が続いている。

一般的な並行輸入品のメリットは「国内定価よりも割安で購入できる」だが、国内定価を並行品価格が上回るという状態は異常事態ともいえる。

なぜロレックスだけ国内定価より並行品価格が上回ってしまうのか

腕時計としての完成度の高さ

ロレックスは世界で最も有名な時計ブランドであり、時計好きに限らず多くの人がその名を知っている。これだけの支持を得るには、もちろん腕時計として堅牢設計で壊れにくく、長く使えるという完成度の高さが培った結果だ。さらに実用性の高いスポーツモデルがラインナップの中心となっており、汎用性が高い点もまた支持される理由だろう。

圧倒的な買取率

機械式腕時計は中古品の需要が高いため、高級品のなかでも比較的買取率が高い分野。高級時計ブランドの人気モデルであれば傷なし品で買取率が60%の査定ということも珍しくない。

中でもロレックスは別格の買取査定を誇る。査定時の買取率が80~90%超えというモデルも多いし、デイトナやサブマリーナデイトなどの人気モデルであれば傷なし品であれば国内定価を上回る買取額が提示されることもある状況。そのため、装飾品としてではなく資産として購入する人も増えている。

新品買取額(大黒屋 2018年9月時点→2019年11月時点)

モデル 買取額 国内定価
デイトナ Ref.116500LN 白 2,200,000円→2,650,000円 1,274,400円
サブマリーナデイト Ref.116610LN 900,000円→1,200,000円 874,800円
GMTマスターⅡ Ref.116710BLNR 1,150,000円
※2018年9月時点
918,000円

ロレックスの相場はこれからも上がっていく可能性が高い

新品流通量は減少傾向

2017年後半よりロレックス正規店の新品流通量が激減している。大きめの店舗であってもスポーツモデルは少なく、あったとしてもゴールドモデルなど非常に高額なモデルが若干あるぐらい。これは並行輸入品を扱う店舗でも同じような状況である。

ロレックスの年間生産量は高級時計ブランドとしてはかなり多い方だが、世界的な人気を考えると、それでもなお供給が不足気味なのが現状。

そのため海外の正規店も同様に品薄で、並行品ロレックスの仕入価格自体が上がっている。実勢価格は本来、円安になれば値上がり、円高になれば値下がりするというふうに、為替の変動に大きく影響するが、現在の状況は為替の変動以上に流通不足は解消されず、その影響が並行品ロレックスの価格高騰に繋がっている。

その他の相場上昇の要因

今後はユーロ高による価格調整が考えられ、すでにゼニス、パネライ、タグホイヤーなどの高級時計ブランドでは価格改定が実施され値上がりしている。

さらに消費税の増税が予定されているなど、相場の底上げに繋がる要因が多い。そのため、新品の流通不足が解消されたとしても、ロレックスの相場はまだまだ上がっていく可能性が高い。

中古のロレックスでも定期的なオーバーホールを行っていれば資産となる

将来中古品でも価格が中古のロレックスでも定期的なオーバーホールを行っていれば資産となる

新品の相場上昇にあわせて中古品の価格が上昇

機械式時計市場は新品相場が高騰すると少しでも予算を抑えようとする人が増え、中古品を購入する人が増えてくる。ただロレックスの場合、新品実勢相場が右肩上がりの状態が長く続いていたために、中古品の相場も同様に上昇している。そのため、一部のモデルは中古にもかかわらず国内正規品定価を上回っているモデルが少なくない。

定期的なオーバーホールなどきちんとメンテナンスすることで資産価値を維持する

中古品の価格が上昇することで、手持ちのロレックスの価値も相対的に上がることになる。国内の中古買取相場も上昇傾向にある。つまり、あまり使わなくなったロレックスは時計という位置づけでなく資産として所持することもできる。

ただ、それはきちんと動き大きなトラブルがないことが前提。使っていなくてもオーバーホールは必要なので、きちんとメンテナンスや定期的なオーバーホールを行い、ロレックスの資産価値を維持できるようにしよう。

参考リンク オーバーホール

買取の場合は複数店舗に確認すること

ロレックスの買取査定はどのような買取店に依頼するといいか」でも紹介しているが、品不足が続いている現状では並行品を取り扱っている店舗では中古のロレックスであっても非常に喜ばれる。特にスポーツ系のモデルの品揃えが店舗の売上に直結する現状なので、店舗によって喉から出が出るほどほしいモデルもあるだろう。

店舗によって在庫が異なり、それが買取価格に直結するので、買取してもらおうと考えた場合は、必ず複数店舗を回って見積もりしてもらうことを忘れないように。時計単価が高いだけに、店舗ごとの価格差も広く複数店舗を周るメリットも大きい。

参考リンク ロレックスの買取査定はどのような買取店に依頼するといいか

まとめ

使わなくなっても資産としての価値があるロレックス。動かないからといって二束三文で買い叩かれる場合もあるが、しっかり動けばそれなりの金額がつくもの。使わなくなっても定期的なメンテナンスとオーバーホールを行うことも大切。

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