正規店にはスポーツモデルはなかなか置いていないが、ロレックスのベーシックモデルであるオイスターパーペチュアルは店頭においてあることが多い。ここでは、そんなオイスターパーペチュアルは高価買取してもらえるかどうかを紹介する。
オイスターパーペチュアルとは
オイスターパーペチュアルは1926年に開発された完全防水ケースを用いたロレックスのベーシックモデル。ベーシックモデルといえども、自動巻き機構や100m防水など機能面では他のスポーツモデルと比べても遜色ない性能を持つ。機能もシンプルで不具合も起きにくいのも大きなポイント。
ロレックスドレスモデルのベーシックコレクション
初心者向けのエントリーモデルとして親しまれているオイスターパーペチュアルだが、エントリーモデルと呼ばれる一番の理由はその価格。ロレックスが展開するコレクションのうち、最もリーズナブルな価格帯であり、正規店ではなかなか出回らないスポーツモデルに対して、正規店はもちろん並行店でも定価近くで取り扱っていることが多いので手に入れやすい。
豊富なサイズと豊富な種類の文字盤が特徴
もう一つのポイントがサイズと文字盤の種類。以前は36,34,31(ボーイズサイズ),26(レディースサイズ)と4つのサイズで展開していたが、2015年にシリーズに最大となる39mmのサイズが追加され、現在は全5種類のサイズが揃っている。ロレックスの中でも5サイズ展開のモデルはこのオイスターパーペチュアルだけであり、レディースサイズなどの小さいサイズのロレックスを探している人にとっては非常にありがたい存在である。
サイズ | カテゴリ |
---|---|
39mm | レギュラーサイズ |
36mm | レギュラーサイズ |
34mm | レギュラーサイズ |
31mm | ボーイズサイズ |
26mm | レディースサイズ |
さらに、文字盤のバリエーションが多いことも挙げられる。1サイズごとに最低5色の文字盤があるため、サイズと文字盤の組み合わせを考えると非常にバリエーションが豊富なモデルで、多種多様なニーズ適した現代に最も適した時計とも言える。
買い取り相場はスポーツモデルに比べるとやや劣るがわりと高い価格がつく
普通に正規店で購入できるためスポーツモデルと比べると分が悪い
さて、実際の買取相場についてだが、多くのロレックススポーツモデルは国内正規店の店頭に並んでいない状態が続いており、定価で購入することは非常に困難。特にデイトナやサブマリーナデイトなどの人気スポーツモデルは国内定価よりも並行品価格のほうが高いという状態。買取価格も市場の状態を反映させるため、ほしいという人が多いスポーツモデルは軒並み高いというのが現状。
では、ロレックス正規店で普通に買うことができるオイスターパーペチュアルの買取価格はどうだろう。一部のスポーツモデルのように国内定価よりも高く買い取ってもらうというのは無理だとしても、国内定価にどれだけ近い価格で買い取ってもらえるのか調べてみよう。
国内定価と並行品価格の比較
モデル | Ref. | 国内定価 | 並行品価格 |
---|---|---|---|
オイスターパーペチュアル39 | 114300 | ¥599,500 | ¥638,000 |
オイスターパーペチュアル36 | 116000 | ¥566,500 | ¥588,000 |
オイスターパーペチュアル34 | 114200 | ¥532,400 | ¥548,000 |
オイスターパーペチュアル31 | 177200 | ¥521,400 | ¥548,000 |
オイスターパーペチュアル26 | 176200 | ¥510,400 | ¥538,000 |
オイスターパーペチュアル&デイト | 115200 | ¥665,500 | ¥648,000 |
価格は税込(ロレックス専門店クオーク 2020年2月の価格)
買取価格と並行品価格は密接な関係があるため、まずは国内定価と並行品価格を比べてみる。ベーシックモデルとはいえ、さすがにロレックス。比較的買いやすい価格帯で、国内定価に近い相場で購入することができる。
買取価格と並行品価格の比較
では、次に買取価格と並行品価格を比較してみる。
モデル | Ref. | 買取価格 | 国内定価 | 買取割合 |
---|---|---|---|---|
オイスターパーペチュアル39 | 114300 | ¥370,000 | ¥599,500 | 62% |
オイスターパーペチュアル36(レッドグレープ) | 116000 | ¥310,000 | ¥566,500 | 55% |
オイスターパーペチュアル36(スチール) | 116000 | ¥350,000 | ¥566,500 | 62% |
オイスターパーペチュアル34 | 114200 | ¥300,000 | ¥532,400 | 56% |
オイスターパーペチュアル31 | 177200 | ¥250,000 | ¥521,400 | 48% |
オイスターパーペチュアル26 | 176200 | ¥260,000 | ¥510,400 | 51% |
オイスターパーペチュアル&デイト | 115200 | ¥350,000 | ¥665,500 | 53% |
価格はGMT 2020年2月の価格
スポーツモデルには遠く及ばないが、買い取り相場は他のブランドの自動巻き時計に比べるとかなり高めになっている。一例を挙げててみると、オイスターパーペチュアルのなかでも人気の39mmは定価599,500円で、並行店での価格はおおよそ640,000円。一方で、買い取り価格は370,000円ほど。定価の61%で、並行店での実勢価格の約57%で買取査定される。
他のブランドに比べると買取金額の割合は高い傾向にある
一方で他の高級ブランドでの買取割合は、定価の60%査定が出るブランドはそう多くない。やはりロレックスの高い精度と性能に加え、ブランド価値が加味されるため、高い買取金額が出るようだ。
文字盤はダークロジウムが高い買取金額がつく
オイスターパーペチュアル39のみ文字盤がダークロジウムのモデルが存在する。このダークロジウムはそれまでヨットマスターのみに採用されていた珍しい色なので、市場では高い人気を誇っている。
国内正規価格ではどの文字盤も同じ金額だが、並行品価格市場ではダークロジウム文字盤のモデルは他の色に比べて若干高めの価格がついている。そのため、買取価格の面でもダークロジウム文字盤のものが高い買取金額がつくことが多い。
小型のモデルは買取金額が安め
オイスターパーペチュアルの中でも高い買取金額がつくものとそうでないものがあることも知っておこう。小型モデルであるボーイズサイズ(オイスターパーペチュアル31)やレディースサイズ(オイスターパーペチュアル26)は大きめのモデルに比べて買い取り価格が低いことが多い。
女性も大きなモデルを着けることが違和感のない時代というのが原因の一つ。リセールを考えておくのであれば、女性でも34mm以上のモデルを購入しておいたほうがいい。