ロレックスはなぜ人気なのか

What makes rolex so popular?

創立して100周年を超え立派な老舗ブランドの一角であるロレックス。今までに様々なモデルを世に送り出し、独自の機構を開発し、特許まで取得しているなど機械式腕時計界のトップブランドであることは今さら言うまでもないだろう。ここではそのロレックスがなぜ人気なのかを紹介していく。

ロレックスはなぜ人気なのか

時計として高い完成度を誇る

ロレックスに高級腕時計というイメージを持つ人は多いが、その本質は実用性に優れた時計。世の中には様々なブランドの高級腕時計があるが、腕時計本来の実力がなければ、そのブランド力やステイタスは一時的なものであり徐々に落ちていく。

一方ロレックスは時計として非常に高い完成度を誇っており、他ブランドと一線を画して常にトップランクのブランドとして認知されている。

3大発明によって機械式時計の常識を変えた

ロレックスは「オイスターケース」「自動巻き機構」「デイトジャスト機構」と腕時計の歴史に名を残す3つの発明を行い「腕時計は埃や湿気に弱く落とすと壊れてしまうもの」という当時の常識を見事に覆している。

例えば「オイスターケース」は金属の塊から削り出したつぎ目のない構造のケース。時計を動かすための動力部であるムーブメントをこのケースに収納することで、たとえ深海のダイビングにも使用可能な防水性を維持している。

堅牢制を高めるための工夫が詰め込まれている

きちんと動くことは時計として大切な要素だが、精密機械である機械式時計は強い衝撃を与えてしまうと壊れて動かなくなってしまう。そうならないためにもロレックスは堅牢性を高め、とにかく壊れにくくするための徹底した開発を行い、衝撃性を高めるなど安心して長く使えるようになっている。

たとえば機械式腕時計は機能が増えれば増えるほどパーツも多くなり複雑化して故障発生のリスクが増す。そのためロレックスはミニッツリピーターやトゥールビヨンなどの複雑な機構は採用せず、実用性を重視しながらも機能は必要最小限にとどめている

壊れにくいため手厚い保証をつけている店舗が多い

ロレックスは壊れにくいため、並行輸入品を扱っている店舗では、通常1年間の保証を行っていることに加え、ロレックスだけ独自に2年や3年の保証を付けているところが多い。これは時計の専門家がロレックスは壊れにくいため、保証をつけても問題ないという判断があるからだろう。

このようにロレックスの堅牢性・耐久性を併せ持つ高い完成度は、機械式腕時計にとって大きな魅力であり人気の要因の一つである。

シンプルながらも万能感のあるデザイン

シンプルで精悍なデザイン

高級時計の定番であるロレックスの魅力に、華美な装飾などを一切省いたシンプルで精悍なデザインにある。過去に宝飾メーカーにも劣らない宝飾時計を製作していた時期もあったが、現在のほとんどのモデルは50年以上もの長い歴史をもつロングセラー。にもかかわらず、基本的なデザインはほとんど変わっていない。

シンプルなモデルをマイナーアップデートしながら継続して作り続けられるのも普遍性の証であり、完成度が高いということもできる。流行に左右されないこの不変のデザインは長く使いたいという人にとっては頼もしい。

実際、実用時計をコンセプトに掲げるロレックスは、デザイン面でも「時間を知る」という時計本来の役割を重要視してきた。そのため、いかに見やすく扱いやすいかという実用面から常に考えられている。そのため必要のない装飾的なものは、実際のところ存在しないぐらいシンプル。このロレックスの頑なさに惚れ込む人は多い。

性能だけでなくデザインに対しても一貫してブレない、この姿勢こそがロレックスに対する安心感をいっそう強いものにしているのである。

様々な場面で使えるデザイン

例えばアウトドアで華美な宝飾時計をつけるのは場違いだし、冠婚葬祭にミリタリーウォッチはあまり適切とはいえない。腕時計は使用場面にあわせて選ぶのがマナーともいえるが、そこまで時計に費用を回せるわけではないため、ビジネスからプライベートまで使い回しができる時計がベスト。ロレックスのデザインはシンプルで高級感のあるデザインで、全体の雰囲気がモノトーンでまとめられているため、目立ちすぎることもなく、ビジネスからプライベート、冠婚葬祭など様々な場面で使うことができるモデルが多い

例えばサブマリーナGMTマスターⅡはスポーツウォッチだが、その高級感とシンプルなデザインがスーツにも見事にマッチするため、プライペートからビジネスまで使える場面が多いのが人気の秘訣。

豊富なバリエーション

バリエーションの豊富さもロレックスの魅力。実用性を重視するロレックスらしく、様々な用途に応じた個性派モデルが揃っている。ビジネスにもプライベートにも活用できるスポーツ系モデルという選択肢もあれば、落ち着いた大人の上品さを醸し出すドレスモデルという選択肢もある。

実用性を重視したスポーツ系モデル

現在、ロレックスのスポーツ系モデルラインナップは複数揃っている。冒険家向けに開発されたエクスプローラーⅠとその進化系のエクスプローラーⅡをはじめ、レースを想定して開発されたクロノグラフモデルのデイトナや、今日のダイバーズウォッチの基本形となったサブマリーナは多くの人が知るモデルである。

他にもGMTマスターは国際線パイロット向けに世界で初めて開発されたGMT機能を設けた時計。ミルガウスはレントゲン技師など磁場の高い環境にも耐える高耐磁時計。

さらにヨット乗りのための時計であるヨットマスターや、水深3900mに耐えられるというプロダイパー用のディープシーなどがラインナップされ、スポーツ系モデルは圧倒的な人気を誇っている。

落ち着いた大人の雰囲気のドレスモデル

スポーツモデルだけでなくドレスモデルも幅広い展開がなされている。デイデイトはすべてが金かプラチナ素材でステンレスモデルがなく非常に高級感あふれたドレスモデルだし、近年デイトジャストも様々な大きさのケースを設けてより洗練された雰囲気をもつデザインに仕上がっている。

参考リンク ロレックス各モデルの特徴

圧倒的なリセール性の高さ

値崩れしにくいので売却時も高い買取価格が維持できる

ロレックスは値崩れしにくいので、もし将来手放すことになっても買取り額が二束三文になるようなことはまずないだろう。その理由は3つあり、世界的な人気に対して流通量が少なく、希少価値が守られていること。実用性が高いこと。長年の使用に耐え得る優れた耐久性をもつことだ。これは長期間の使用を前堤に作られたムーブメントと高品質な素材を採用しているからこそ。

  • 世界的な人気に対して流通量が少なく、希少価値が守られている
  • 実用性が高い
  • 長年の使用に耐え得る優れた耐久性をもつ

年々買取相場も上がっている

ロレックスの一部のアンティークモデルは、金無垢モデルであればまだしも、ステンレス素材しか使われていないようなモデルでも、アンティーク市場で非常に高額で取引されている。例えばデイトナのアンティークモデルには数百万円の価値がついている。

また、アンティークモデルだけでなく、ロレックスが過去に発売した多くのスポーツモデルは、中古市場でも年々高騰している。さらに現在は、ほとんどのスポーツモデルの実勢価格が定価を超えるプレミアム価格化している。流通量が限られているなかで、新興国などでもコレクターが増加していることが近年の高騰の大きな要因。

市場内の中古品流通量が減少することで希少性が増し、買取り相場も年々高くなっている。つまり、非常に高いリセール性を持っている。モデルによってはたとえ中古品であっても購入時の価格に近い買取り額が提示されることもあるため、非常に資産価値が高いということも人気の要因である。

参考リンク ロレックスの買取価格が高い3つの理由

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